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2014Denmark-8 幼稚園
2014年10月31日(金)Husetのエコ, デンマーク, 旅行記
【Solhuset】
エネルギーコンサル会社Ramboll設計の幼稚園、Solhusetを訪問しました。
太陽光を存分に活用する屋根形状で、
太陽熱温水パネル、太陽光パネル、自然光を取り入れるためのトップライト、緑化帯が、
最適な角度に設けられています。
しっかりとした断熱はもちろん、
太陽熱を利用した床暖房システムや熱交換換気といった
省エネルギー設計が行き届いています。
エントランスを入ってすぐ飛び込んできたのは、
床に描かれた、食べ物は土にかえるというプロセス(炭素と酸素の循環)。
園内の子供の撮影は禁止されていたために写真をお見せすることはできませんが、
本当に小さな、子供たちがいる幼稚園なんです。
その幼稚園のエントランスから、こうした教育が始まっていることに驚きました。
テレビの周りに書かれている言葉も、ただのかわいいインテリアではなく、
「We save each other and environment」
雨と遊ぶ、水を守る、太陽は熱とエネルギーをくれる、
などなど環境に関する言葉ばかり。
そして、額に入っているのは幼稚園の歌です。
ざーっくりわかる範囲で訳してみると、
「太陽、風、土、水、月、星・・・
自然と食べ物は仲良し
花や木は、何かを学ぶもの
太陽は屋根を温め、そしてわたしたちの体を温める」
と、ただの仲良しソングではなく、
自然と共に生きていくこと、みんな仲間だよ~と言っているようです。
今ほどエコについて関心が高くなかった時代に生きたオトナたちも、
小さいころから環境問題について教育を受ける子供を通して、
持続可能な社会について学んでいくんだそうです。
わたしたちが生きている、今ここにある環境は、
将来の子供たちのものでもあります。
だからこそ教育は、
明るい未来を子供たちに贈るという最大のエコ活動だと思います。
こうした世界に触れると、
日本に浸透しているエコのひずみが、悲しく思えて仕方がありません。
自然エネルギーの導入は、
高い光熱費の軽減や、住宅ローン返済に充当する役に立つかもしれません。
確かにそれも一理あり、生活にとって重要なことですが、
原発問題がイヤ、異常気象がイヤと思うなら、
自分たちがどれほど環境問題に対して感覚が疎いかを
同じくらい知っていかねばならないのではないでしょうか。
今の生活の中で自分たちにできることは必ずあります。
決して無理をしなくてもできることが。
Husetは、エネルギー使わないことを選択し、
少しずつ、ひとつずつ、こうした問題に取り組んでいきたいと思います。
201/10/3 naka