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2014Denmark-4 教会

2014年10月16日(木)デンマーク

時には予定が変わることもあって、急きょ教会めぐりに。

「Bagsvaerd Kirke(バウスベア教会)」

コペンハーゲンから北へ、車で30分くらいのところにあるこの教会は、
シドニーのオペラハウスを設計した建築家Jørn Utzonが手掛けたものです。

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中はあいにくの工事中・・・。
それでも、この教会は十分に美しい!

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雲をイメージしたかのような流れるような天井や、

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教会と空を隔てるものがないかのようなトップライトのある通路。

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旅の途中でUtzonの本を見つけました。
荷物が重くなると買うことを躊躇うのも本、
そして、買わずに帰国後に後悔するのもまた本なので、
今回は勢いで即買いしました。

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デンマーク語なのでまだ読んではいませんが、
現地での感覚、そしてスケッチから感じたのは、
ここは、空(雲)の下で時とともに移ろう光を受ける、
祈りの場なのではないかということ。
Utzonの本来意図したもの、この教会の目的を、
今度改めて、ゆっくり翻訳しながら読んでみようと思います。

*

「Grundtvigs Kirken(グルントヴィークス教会)」
レンガの教会です。
シェラン島から運ばれてきた、500万個の高品質の黄色いレンガが使われて、
それぞれの柱は、約3万個以上のレンガで構成されているんだそうですよ。

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Le KlintのデザイナーJensen Klint設計で、コンペがあったのが1912年。
国中から集められた資金で建てられたこの教会は、1940年に完成しています。
Jensen Klintが亡くなったのちは、
息子のKaare Klintが引き継いで、祭壇や椅子などを、
さらに孫のEsben Klintがオルガンやシャンデリアをデザインしました。

尖頭アーチのようなゴシック要素や、
神聖なインテリアを定義する自然光の活用は、
Klint独自のスタイルだそうです。

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絵画やステンドグラスも何もない、
レンガでできた約14mのヴォールト天井・・・
今日も使われているレンガは、
めまいのするような高さに積み上げられると、
天国とつながるような神聖な雰囲気を醸し出します。

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そして、土からできるレンガのせいなのか、
あたたかくやさしく包み込むような、大地のような静寂があり、
また、時の流れをものともしないレンガの耐久性と造形の美しさには、
いつまでも留まりたくなるような大きな包容力がありました。

2014/9/30 naka