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デンマーク スタッフブログ

Category : デンマーク

2019/10/04

ネイビーの玄関ドア

デンマークから、玄関ドアが届きました。
美しいネイビーの扉です。

サイズも贅沢な大きさで、高さは240㎝もあります!
出入りするときの迫力、重量感、
住み始めてからは、この玄関ドアが写真に写りこんだときの、
背景の良さと言ったら(笑)

木製のドアは、やはり木なので、
少し動きがあったり季節や気候による微妙な動きを感じます。
今日はなんでかな?という風に落ち着いて
その変化を見守ってあげられるとき、
家とともに生きている感覚を覚えます。

naka


カテゴリ: デンマーク, 北欧住宅(注文住宅), 宮司の家Ⅱ, 建築現場から | Comments (0)

2019/06/17

DENMARK2019-4 KADKとSDGs

少し間が空きましたが、
デンマークでの研修の続編を書きたいと思います。

■デンマーク王立建築アカデミー
The Royal Danish Academy of Fine Arts Schools of Architecture

2014年以来、5年ぶりの訪問になりました。
懐かしくあり、また、相変わらず憧れの場所のひとつです。

本学校は今、
SDGsに沿った17科目で授業が行われているそうです。
掲示されていた学生の課題の数々も、
17科目のいずれかのテーマを持った論文になっているそうです。
プレゼンテーションのスタイル、手法、道具など、
日本のそれとは違う視点がたくさん見られました。

今回は、休日にも関わらず先生がお時間を取ってくださって、
都市計画についての研究の一部をお伺いしました。

ローカルから地球を考えること。
ピックアップされていたのは、3つの都市。
1つめは、高齢者過疎が進み、
風が強く、毎年少しずつ海岸が飲み込まれている
アガというデンマークの町。

2つめは、アフリカ大陸にあるモザンビーク。
多くの人が暮らすスラムのような環境の悪い住居には、
基礎がなく、全体がとても無秩序な町。

3つめは香川県にある本島。
わたしも今年の4月に訪問しました。
人口減少が進んでいまうが、自然と人間の共存が見られる美しい島です。

たとえ田舎であっても、そんな中にも役立つ文化は残っていて、
ものがあるところから再利用を考え、
どのようにSDGsを達成するか・・・
いろいろな世代や性別、所得を、
ミックスするコミュニティをつくることが大切なのだと、先生は言います。

つまり、建築の計画次第で、
コミュニティ、生活、その水準、経済は動きうる。
有名建築でなくても、小さなものであっても、
建築は世の中を動かす力を秘めているのだと。

壮大すぎるテーマのように感じていたSDGsも、
わたしのような小さな存在でも、
取り組めることがあるのではないかと、
キラリと光が見えた、貴重な時間になりました。

2019.5.31
naka


カテゴリ: Husetのエコ, デンマーク, 旅行記 | Comments (0)

2019/06/03

DENMARK 2019-3 SDGs

2015年の国連サミットで採択された
「持続可能な開発のための2030アジェンダ」に記載された国際目標「SDGs」
日本でも取り組みが始まっています。

SDGs
Sustainable Development Goals

持続可能な世界を実現するため、
世界レベルでの2030年までに達成すべき
17の国際目標(ゴール)です。
これは、わたしたちの未来のために掲げられた指標なので、
企業規模だけではなく、個々も取り組むべきことです。

昨年、COP24でスウェーデンの15歳の少女Greta Thunbergがスピーチをしました。
それは、自分たち、そして未来を奪う大人たちへの痛烈なメッセージです。
彼女の活動をきっかけに、世界100各国以上で
「Fridays for Future(未来のための金曜日)」
というストライキが起こり、100万人以上が参加しているそうです。

というのも、
気温上昇を1.5度未満に抑えるには
2030年までに温室効果ガスの排出量を半減させる必要があり、
それを超えたら、世界は深刻な脅威にさらされる、ということがわかったからです。
わたしたちが背負う問題は大きく、
他人事として放ってはおけないことなのです。

大きなテーマになると
どうしても他人事のようになってしまいがちですが、
実は、地球のために何かしたい人はたくさん眠っていて、
きっかけを待っているだけなのかもしれません。

今回デンマークで訪問するいくつかの組織で伺った話は、
すべてそのSDGsがベースになっていました。

ちなみにSDGsの達成状況は、
例年北欧諸国が上位を占め、日本は15位。
日本は教育や衛生面ではポイントが高いのですが、
環境関連項目はまだまだ達成できていないというのが実情です。

実際、デンマークにきてお話を聞き、
新鮮に感じること、感心することが多いのは、
環境配慮が日本でまだ浸透していないことの現れでしょう。

2019.5.31
naka


カテゴリ: Husetのエコ, デンマーク, 旅行記 | Comments (0)

2019/06/01

DENMARK 2019-2 privte housesとhygge

デンマーク研修のいちばん楽しみにしているのが、
個人の方のおうちを見せていただくことです。
デンマーク住宅のリアルを感じ、
そして皆さんにもお伝えしたいと思っています。

■24歳 大学生の家

約80㎡の古いマンションを購入してリノベーションし、
今はルームメイトとシェアしながら暮らしているという部屋。
デンマークではご両親が連帯保証人になれば学生でも住宅ローンを組める仕組みがあるそうです。
不動産の資産価値が下がらないため、
貯蓄の一環として家を購入することも普通なのでしょう。

建築を勉強されていることもあり、
部屋はとてもハイセンス。
部屋づくりはスタイルではなく、色や形だと考えているので
多色使いにもかかわらず統一されたカラーコーディネートが
お手本のように素敵でした。

太陽の光が入ることをとても大切にし、
部屋を構成するのが物だけはなく空間全体である、と考えているそうで、
物は本当に少なく、とくに家電が見当たりません。
日本に友人がいるそうで、
折り紙をベースにオーナメントを造ってあったり、
若い方ならではの、インテリアの楽しみ方がちりばめられていました。

家族や友人と過ごす時間、自分を表現したり趣味に費やす時間、
静かにのんびりと迎える休日の朝、など、
お話をするととてもフランクに、
そして24歳とは思えないほど
しっかりと自分の価値観を持っていました。

■60代 エンジニアの方の家

デンマークでは、きちんと維持された建物は価値が上がっていくことは前述しましたが、
この家は、購入当時から37年間で10倍にもなっているそうです!
少し増築をしたこと、リフォームしたこと、それらも重なります。

お子さんはもう巣立っていますが比較的近くに暮らしておられ、
わたしたちのために、今日は集まってくれました。

老後もずっと、ここで暮らしたいとのこと。
ご近所さんも古くから知り合いで、
お正月やクリスマス、その他ときどき集まってホームパーティをしたり、
そんな日々を大切にしていきたいという思いからです。

家族や友人が集まるこの時間こそがhygge。
共働きの社会になってから、自然と男性も家事をするようになり、
いつも当たり前のように、
ご主人が料理を振舞ってくれている気がします。
家族をベースにした国だからこそ、
家族を中心にした時間の使い方が社会の中で共有でき、
当たり前のことが当たり前にできるのかもしれません。

この日帰省してくれた息子さんたちは30代、20代でしたが、
大学で自分が勉強していること、仕事で専門としていること、
それが世の中にどう生かしていけるのかなど、
本当に明確な目的意識を持たれていました。
前日にわたしたちが見てきたこと、感じたこと、
それについてのディスカッションができるのです。
嫌味なく、ひけらかすでもなく、自分の立場で意見が言えるのです。

■60代、エンジニアの方の家

1958年に建てられた家は、当時は118㎡と日本の家と変わらないサイズだったそうです。
ここに来る前に住んでいた家は、庭が広くて管理が大変になり、
引越しを決意されたとのこと。
増築して166㎡と広くし、ロフトや地下などの収納庫をサイズアップさせ、
天井にも30㎝の断熱を施し、ロフトも快適に過ごせると言います。

この日の最後の訪問だったこともあり、
夕方からワインを開けて、家のこと、わたしたちのこと、犬のこと、
他愛もない話ですが、皆が楽しくゆっくりと過ごしました。
しばらくして「これがhyggeよ」と。

なんだかとても気持ちいのです。
何もしていないし、何もがんばらず、
接待だ来訪だという「棲み分け」もなく、
フラットに時間を共有して「楽しかったね」という感じ。

■hyggeって

もしかしたら人見知りの方もいらっしゃるでしょう。
外国の方だから、言葉も全部が伝わるわけではないから、
程よい距離感が生まれたのかもしれません。
でも、どの家の方もとても親切で、温かく、
この時間を一緒に楽しまれているのかな、と思えて
こちらもうれしくなるのです。

hyggeっていいでしょ?

この笑顔がいつまでも心に残ります。

2019.5.30
naka


カテゴリ: デンマーク, 北欧家具・インテリア・北欧雑貨, 旅行記 | Comments (0)

2019/05/31

DENMARK 2019-1 幸せとCO2

火曜日から弾丸でやってきた今年のデンマーク研修。
世界のトレンドに触れ、自分たちの立ち位置を確認するために
大切にしている時間のひとつです。
長期間の不在でご迷惑をおかけしますが、どうかご理解ください!!

まずは設計事務所から。
訪問させていただいたHolmgaard設計事務所は、
環境デザイン、構造計算、設備設計、ドローン撮影までできる電気設備など、
約30名のスタッフがそろっています。

どの会社を訪問してもそうなのですが、デンマークはいつも美しい。
片付いているばかりではなく、
家と同じように人が集う場所にある、物や心の温かさが感じられます。
デンマーク流ミーティングセットもこんなに素敵です。

■建築と温暖化

そもそも、世界のCO2排出量の40%が建築からと言われており、
うち半分が冷暖房、残り半分が建設時。
よって建築分野が意識を高めることは、温暖化抑制にとても効果があります。
ちなみに、日本はCO2排出量は
中国、アメリカ、インド、ロシアに続き世界でなんと5位。
6位以下は排出量に大きな差はなく、当然北欧諸国はずーーーっと下。
この話が出るたびに情けなくなります・・・。

■デンマークのリノベ事情

新築、リノベーション比率が半分ずつくらいです。
2020年の国連目標に向かい建築基準が徐々に厳しくなるので、
断熱はもちろん、換気システム、設備交換などのエネルギーリノベーションは欠かせません。
中でも今、炭素固定や、LCCの観点から
デンマークで大きく注目されているのが木造建築なんだそうです。
また、古い建物の外部改修は役所が管理しながら、
街の調和も大切にされているそうです。

■デンマークの公営住宅建築プロジェクト

今回は、日本でいうところのUR、
公営住宅の建築計画コンペで採用されたというプロジェクトをご紹介いただきました。

このプロジェクトは競争入札ではなく、
設計、ゼネコン、コンサルなどが早い段階からチームを組み、
企画段階から無駄のないプロジェクト進行ができるようになっています。
企画全体でコストコントロールがなされ、かつ各分野での手戻りが少なく、
予算内でのベストプランを検討できるというもの。
こういったプロセスからも、
人、時間、エネルギーの削減が進んでいると感じられます。

この設計事務所が得意とするモジュールの組み合わせで考える集合住宅は、
CTR(Cross-Laminated- Timber)の構造からなり、
ローコスト賃貸住宅にもかかわらず、断熱層は290mm。
エアコンは使わず熱交換換気と、電気式のヒーターで暖を取る仕組みです。
間仕切り壁は住む人のリクエストによって設置可能で、
住まい手によって可変性があるというもの。
性能は落とさず、維持、リユースを可能とする素材選定でした。
見方によってはかなりラフです。

格差なく、持続可能で、環境へも配慮するというSDGsへの取り組みは、
各国の価値観のもとで進められる面もあると思いますが、
デンマークと日本との優先順位の違いを見せつけられたようにも感じました。

■日本の実情

わたしが日本でいつか実現したい夢のひとつに、
建築分野からの福祉への貢献があります。

地球人のひとりである以上、
誰しもが地球を守る意識を持つべきですし、
とは言っても全員が自宅ですぐに対策が取れるかと言えばそうではない。
日本ではそれらの教育もまだまだ不十分ですので、
注文住宅を建てる人たちでさえ、
断熱は暑さ寒さ対策の一環として有効だと考えていても、
その半数は施工したいと思っていない、というデータがあります。
理由は、費用が高そうだから。
半数以上の人が冬場の光熱費アップに不満を抱え、
上がるとしても家が寒いので暖房器具をつけるのだといいます。

・・・こうして改めてテキストにするともはや支離滅裂。
だれのためにもなっていない家が建てられるという状況が続いてきた、
それが日本です。

■エネルギー問題に対する教育不足

健康面はもちろん、教育が不足しているからこそ、
子供が使う施設ほど断熱改修が必要です。
そこで過ごすことで、
自分たちの行動の意味を理解していけるのでは・・・

幼いころに教育が行き届かなかった世代も、
最後まで健康に、豊かな日々を過ごしていただき、
次世代にその空間を引き継ぐことがまた教育になっていくならば・・・
これからの医療費削減だけでなく、
高齢者施設や、田舎の古い住宅で耐える方たちへ、
思いを届けていくべきではないかと思うのです。

■コミュニティと「住む」という医療

このデンマークの公営住宅はもちろん、
デンマークの集合住宅には、
高齢者が孤立しないコミュニティをつくることにより、
老人ホームがいらない、という考えが取り入れられています。
またこのような公営住宅が提供されることにより、
低所得者などにも快適な住まいが行き届きます。

■日本人と時間 20190529

デンマークの夕食ミーティングでは必ず
「日本人の幸せ」がお題となり、
お酒も飲みながら、カジュアルに意見交換をしていきます。
これはつい最近、日本で友人と話していたトピックスでしたので、
内容をご紹介します。

日本はとても忙しい国で、それは都市部へ行くほどスピード感があります。
だから、その忙しさを補うために、日本人は道具を使います。
休めば治る風邪もドラッグストアで風邪薬を買う。
時間があれば家で作れる食事もコンビニでそろう。

すべては時間短縮。
短縮しなければならないほど、日々何かに追われている感覚が染みついていて、
ゆっくり食事をしながら幸せについて語ることなど、めったにない。
恥ずかしいからという意見もあるかもしれませんが、
何もないリゾート地で「はぁ~・・・」とため息が出てしまうとき、
「幸せ」というキーワードを用いていないだけで、
幸せを感じ、幸せについて考えているのだと思います。

忙しい日本人は、非日常的な時間でしか
幸せに気づきにくくなっているのではないでしょうか。

■日本人と幸せ

これまでの日本の教育では、
どうしても減点方式で考える機会が多かったように思います。
そのため急に「幸せですか?」と聞かれると、
慌てて、減点方式で確認しようとし、
可視化されやすい「物」の充足度で測ろうとしてします。
すると、簡単に「幸福度が低い」という答えが出てしまいます。

わたしたちは、環境に意識を向けるのと同時に、
まずは感じる感覚を磨き、
とてもシンプルな幸せに反応できるようになる必要があるのではないでしょうか。

幸せの原点になる「人がいる場所」に目が向けば、
居場所や時間を守りたくなるかもしれません。
するとその背景にある自然や、快適な空間のもつ価値が輝いて見えるかも。

自分たちが幸せでなければ
人のために幸せ活動をするのは心が疲れてしまいます。
自分たちの幸せに焦点を当て、
地球の幸せに目を向けて、
日本のCO2排出抑制が加速度的に進めば・・・理想的だなと思います。

★just in my opinion★

2019.05.29 
naka


カテゴリ: Husetのエコ, デンマーク, 北欧家具・インテリア・北欧雑貨, 旅行記 | Comments (0)

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