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茶山の家のお引渡し
2015年8月31日(月)北欧住宅(注文住宅), 建築現場から, 茶山の家
週末、茶山の家のお引渡しでした。
不思議なもので、カギをお渡しするといつも、
あぁ、またひとつ家が巣立っていくなぁと、じーんと感慨深いものがあります。
もしも、何十年も先のいつか、
自分が愛おしいと思う気持ちが、
自然とだれかに引き継がれたとしたら、
そしてもしも、
そのいつかの瞬間に自分が立ち会うことができたとしたら
なーんて幸せなんだろう。
これからわたしたちの手を離れ、時を重ねる「おうち」、
お施主さんのものとなり、
いつかその次の世代にバトンを渡す日が来ても、
どうかずっと、愛されますようにという願いを込めて、
カギをお渡しします。
自分たちらしい暮らし方、過ごし方、
それを具現化していくのは、考えることが多く、
本当に大変だったと思います。
たくさん悩み、悩んでいることにまた悩み、
わがままの仕方もわからなくなるほどに。
キッチンとダイニングの配置、
お菓子、ピアノ、ミシン、家でコツコツ作業する場所、
ソファを置こうか置くまいか。
美しい窓辺にお気に入りのサイドボードを置いて飾ろう!、
大好きなお菓子づくりのためにオーブンを入れよう!
家族がゴロゴロするために畳の部屋をつくろう!
ひとつずつ出した答えを後押しするように、
完成に向けてみんなが誠実に向き合った家だから、
手放した答えが正解にみえるような気がしたときも、
悩んだ日々が、新たなる可能性と許しを与えてくれるように思います。
Kさんと共に、濃厚におうちのことを考えた1年間、
お打合せだけでなく、
招いてくださった誕生日会、
たくさんつくってくださったお菓子、
通りすがりにわたしを見つけて手を振ってくださった笑顔、
ご縁がうまれた時間のすべてに感謝しています。
Kさん、
数えきれないほどのお引越しを経てたどり着いた「おうち」を
たくさんたくさん、楽しんでくださいね。
本当にありがとうございました。
これからもよろしくお願いします。
Huset naka、hori