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カーテンから思う、家づくり

2016年6月24日(金)ひとりごと, 北欧家具・インテリア・北欧雑貨

スイスのファブリックメーカー、
creation baumann(クリエイションバウマン)の新商品説明会に参加してきました。

わたしがこの仕事を始めたばかりの頃、
その洗練された多彩なカラーリング、
うっとりするような上質な手触り、
風になびくドレープの美しさに惚れ込み、
我が家にはbaumannを・・・!と思い続けたファブリックです。

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多くのご家族が、
家を移るときが家具やインテリアの総入れ替え時!と
家づくりを考え始めたころから、家具などを買い控える傾向があります。
そしてどのおうちにもご予算があって、
予算内で何をどこまでどのように満たしていくかを考えるタイミングがあります。

絵に描いたように美しい雑誌の写真、かっこいいご友人の家、
憧れる空間はそれぞれお持ちだと思いますが、
家づくりのタイミングですべてをそろえようとすると、
限られたご予算を平均的に全体に振り分けるため、
どうしても質の部分がおそろかになりがちです。

その結果、「それらしいもの」を探すことになり、
本物ではない「それ」は、また近い将来に寿命が来たり、飽きたり、
共にに過ごした年月分の風合いを重ねてはくれません。

カーテンも、
全部を大好きなブランドでそろえるには大金が必要です。

たとえば、まずはリビングのドレープ(厚い方のカーテン)だけオーダーしてみた。
もしかしたら、
「ドレープとレース、2枚かけるのが普通だと思ってたけど
 意外とドレープだけでよかったんじゃない?」
という答えにたどり着くかもしれません。

たとえば、寝室のカーテンスタイルを迷い、
間に合わせで、好きな生地をテンションポールに吊り下げてみた。
もしかしたら、
「縫製してしっかりレールに吊るもんだと思ってたけど、
 シーツが窓にかかったようなカジュアルなスタイルもいいかも!」
なんていう新しい発想が芽生えるかもしれません。

ローマは一日にして成らず、です。
少しずつ時間をかけて、良いものをそろえていく。
根気のいる作業ですし、なかなか完成しませんが、
じっくり考える時間や、あるものを活かしていく発想を磨くからこそ、
自分たちらしい、だれのマネでもない美しい空間が生まれるのではないでしょうか。

と、baumannのカーテンに触れ、
改めて思う一日なのでした。

naka