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別府リノベのお引渡し
2016年4月19日(火)リノベーション, 別府マンションリノベ
2015年の夏、親子でオープンハウスにご参加いただいたUさんでした。
そしてこのたび、別府リノベのお施主さんとなっていただいたのは、
ご両親の方でした。
体調と相談しながら少しずつ進めてきたお打合せ、
何よりも楽しかったのは、陽気なUさんとの会話でした。
毎回お会いするのが楽しみで、
あれ?この間と違う(笑)、というご意見が飛び出したとしても、
ぐるっと回ってご納得がいくまでこのお話を続けていこうと、
不思議な安心感とともに過ごしてきたように思います。
途中なかなかお会いできない時期もありましたが、
少しずつ、少しずつ、前に進んできました。
「おまかせします」とお返事をいただくたびに、
背筋がキュっと伸びるような、
むしろそう言われるほどに悩むような心地よい緊張感のもと、
家づくりに取り組ませていただいたものでした。
Uさんがリノベーションのためにご自宅を片付け始めたころ、
10年くらい前に書いた「自分の夢」のメモが出てきたそうです。
10項目くらいあったけど、もうほとんど叶っていて、
その中でひとつだけ叶っていなかったのが、
「きれいなおうちに住む」という夢だったんだそうです。
「だからね、こうやってこれから叶うのかな~」
とおっしゃるUさんの純粋なお気持ちに触れて、
その夢はわたしがお手伝いして、ひとつでも多く叶えたいなと、
自然とそう思ったものでした。
Uさんの大好きなブルー、
玄関に取り入れたかったガラスブロック、
いっぱい風の通る、開けっ放しの間取り。
お気に入りの場所ができていますように☆
年代的にも、
どこか自分の親を思う気持ちと重なっていたのかもしれません。
難しいことを説明して技を披露するよりも、今わたしにできること。
それは相手の喜ぶ顔が見たいという、とてもシンプルで本能的なこと。
だから、とてもあたたかい日々でした。
先日熊本・大分で起きた大きな地震。
一瞬にして失う怖さと脆さを目の当たりにすると、
生きることや、暮らすことや、
それを支える家をつくる仕事について、
大切なものは何なのか、問いかけられているような気がします。
避難生活を続けている方々が、一日も早くいつもの時間を取り戻せる日まで、
わたしたちにできる限りの支援をさせていただきたいと思います。
そして、幸いにも大きな被害のなかったこの福岡で、
こうして無事にお引渡しの日を迎え、
大切なご縁と、大切な気づきに出会うことができた
Uさんとの数か月に、とても感謝しています。
安全に、幸せに、新しい家での日々をお過ごしいただくことを
心から祈っています。
Uさん、ありがとうございました。
そしてこれからも、よろしくお願いします。
naka