フーセットの14期が始まりました

2023年7月7日(金)ひとりごと

7月から、フーセットの14期が始まりました。
多くの方にとって大きな時代の変化のきっかけとなったここ数年、
フーセットも例外でなく、コロナや戦争など、
逆うにも抗えないような大きな流れを全身で受けてきました。
お客様も同時に、さまざまな面でご負担が大きくなってしまった時期でもありました。

でもその混沌が与えてくれた気づきを、
14期を迎えた今、わたしはとてもありがたく感じています。

わたしは昔から、変わったことを選ぶと言われてきました。
不安や怖さはあるものの、挑戦してみたいという心の流れにただ従い、
困ったら動いてみよう、その一歩が前進だと信じて止まなかった若い頃がありました。

しかし年月は、わたしに「守る」ことを教えてくれました。
愛おしい存在を抱きしめる気持ちと、エゴにしがみつく保身を、
同時に植え付けていきました。
油断するとその境界線は徐々に曖昧になり、
やがてモヤモヤの渦がまとわりついて、動き方さえわからなくなりました。

人は痛みに慣れると言います。
始めは社長と名乗ることさえ怖かったのに、いつしかその音にも慣れました。
十分に手にしているはずなのに苦しくて、
見たいものが見えなくなり、聞きたい声が聞こえなくなりました。
大切な言葉もうっとうしく感じる、親の声が耳に入らない子供のように。

それなのに、いつもどこかで心を開放する手がかりを探していました。
一体だれが、どこに行けば、答えが見つかるのか・・・、
打算的な自分はちっとも満たされません。
固く絡みついたエゴを解く作業は遅々として進みません。時間が必要でした。

また、向き合うことは逃げとの戦いでもありました。
悩みながらもひとつずつ立ち向かうと不思議なもので、
自分の周りにいるたくさんの大切な存在が浮かび上がり、
ご縁が深まり、そして広がっていきました。

世の中には形を語る人、モノを語る人、トレンドを語る人、
たくさんのプロがいて、さらに多くのユーザーがいますが、
わたしは、誰かの役に立ちたい、そんな思いでこの仕事に就きました。
誰かの心があたたまるように、不条理なものにつかまらないように、
小さな道しるべになりたい。と思って。

不器用かもしれませんが、本当の意味での初心に立ち戻り、
ここまで培ってきたこと、これから始まること、共に丁寧に向き合い、
フーセットを育てていきたいと思っています。
新しい一歩を踏み出す勇気を感じている今だからこそ。

フーセットと繋がってくださった皆さん、どうか末永く見守ってください。
まだまだ未熟な会社ですが、これからも堂々と前を向いて歩いていくと誓います。
今後ともどうぞよろしくお願いします！

Huset代表　中西麻美

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