施工事例Case

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好きなことを、諦めたくない。
それは、「フーセットの家で暮らすこと」でした。

建物概要

ご住所:
福岡県福津市
竣工年月:
2019年12月
延床面積:
109m²
ご家族構成:
ご夫妻、お子様3人、犬1匹

福岡市と北九州市の中間にあり、自然と街のバランスが絶妙な福津市は今、糸島市と並び、子育て世代に注目される人気のエリア。今回、訪問したS邸は、そんな福津市を代表するスポットのひとつ、宮地嶽神社に程近い住宅街にあります。チャームポイントは、まるで絵本から飛び出してきたような三角屋根。

「一目惚れ」とは、このこと。1年越しの"告白"でした

「最初、夜中にお布団の中から、熱いメールをお送りしたんです」と話してくれた奥さま。フーセットと初めてコンタクトをとった日のことでした。

以前は北九州市内の一軒家で暮らしていたS家。「そろそろ自分たちの家を」と動き出したものの、何から始めたらいいのかわからない。そんな時、ご主人が見つけてくれたのがフーセットのホームページでした。

「もともと、北欧のインテリアや暮らし方って、いいなぁと思っていて。そんな私の好みを知る主人が見つけてくれたのですが、『こんな素敵な家を建ててくれるところが、福岡にあるの!?』と驚いたんです。ただあまりに素敵すぎて、私たちがお願いできるのだろうかと、怖気付いてしまって……」(Sさん)。

それから悩むこと、なんと約1年。でもある日、「えいや!」と、お布団の中から先のメールを送信したのでした。

「小さくても良いので、5人家族が幸せに暮らせる家を形にできたらと思っております。ここ数年、いくら他の会社を見ても、フーセットさん以外考えられないのです…」。(Sさまのメールより)

その問合せを受けた代表の中西さんは、「一度、フーセットの家を見にきてみませんか?」と提案。早速、「柏原の家」を訪ねたS夫妻は、「この家、そのままください!」と口に出すほど興奮してしまったそう。「それくらい、気持ちを鷲掴みされていました」(Sさん)

「もう迷わない。一番やりたい事をやる。諦めない」と決めた夫妻は、そこからすぐに土地探しを開始し、候補を見つけるたびにフーセットと共有。最終的に決定したのがこの福津市の土地で、元は雑木林だったところを新しく造成し、住宅地にした場所でした。

3区画が同時に販売されたタイミングで購入

建物に望んだのは、3人のお子さんたちが元気いっぱいに走り回れる家。フーセットは、1階を、玄関→リビング→キッチン→洗面→玄関と、回遊できるようにレイアウトし、2階には、三角屋根の形状を生かしたロフトのような空間に2つの子供部屋、フリースペースを設けた家を提案しました。

心地よさと、暮らししやすさが共存する家。

家の"顔"とも言えるLDKは、約1/3の天井を吹き抜けに。庭側に掃き出し口を設けたことで、実際の平米数よりも広々とした印象です。床はスカンジナビアン・フローリング。廃盤が決まり、ディスカウントされるという情報をいち早くキャッチしたフーセットがすぐに発注。予算をグッと削減することができました。「どんな場面に置いても、『プロのすごさ』を実感しました。実は、ダイニングテーブル、椅子、照明は、家ができてから中西さんにセレクトを依頼したんです。この家に合う家具に囲まれて過ごしたかったから」(Sさん)

家族みんなが一日中集まるLDK

キッチンはダイニングの奥。窓の外に庭を眺めながら料理ができる、奥さまのお気に入りスポットです。システムキッチンは、白でシンプル、機能的、というリクエストを叶えたもの。キッチンの後ろには、パントリーがあり、その先は洗面・バスという動線になっています。「この、一見わからないけれど、実はさまざまなところに収納が隠れているのもこの家の魅力。お友だちが急に遊びに来ても、何事もなかったかのように片付けられます(笑)」(Sさん)

正面の壁の向こうにパントリー、右奥が洗面・バス

2階は階段を上ってすぐにフリースペース、その両脇に子供部屋を。そう言えば、主寝室は? 「今は、フリースペースだったり、夏はリビングだったり。私たち夫妻は寝室にこだわりがなくて、子どもたちの成長に合わせて、空間をフレキシブルに使っていこうと思っているんです」(Sさん)

2階のフリースペース。
「天窓からは星が見えるよ!」とわんぱく兄弟もお気に入り

S家の3人きょうだい。
有り余る元気もこの家がしっかりキャッチ

どのスペース、どの角度からの風景も素敵なS邸。"一番好きな眺め"を伺ったところ、返ってきたのは、1階リビングにある縦長の窓。そしてそこからの風景でした。

「通りに面している窓の向こうにあるパールアカシア、最初は腰くらいの高さだったのに、ぐんぐん成長して、今では我が家の立派なシンボルツリーに。家の中に素敵な光と影を運んでくれて、3月には黄色い花も咲かせるんです。もう、眺めているだけで幸せ」(Sさん)

風に吹かれて揺れる葉の動きにも癒されて

家を建てたことで、暮らしが変わりました

2019年の年末に引っ越しを済ませ、新しい生活をはじめた一家。この家で暮らすことで、さまざまな"変化"があったそう。

「前の家が古く、寒く過ぎたこともあるのですが、まずは冬の暖かさに驚きました。子供たちなんて、この家に来てからの冬はいつも薄着で裸足。外にもその格好で飛び出していこうとするので、『待って〜!』と追いかけるのが風物詩に(笑)。一方、夏はとっても涼しい。こんなに解放感のある家なのに、稼働するのは、どのシーズンも5kWタイプのルームエアコン1台で十分なんです。本当に不思議」(Sさん)

また、この2年でリモートワーカーとなったご主人は、1階の書斎に加え、テラスも第2のオフィスとして活用。タープを張り、風を感じながら仕事をするのが定番になったとか。

ダイニングから続くテラスは、もうひとつの玄関のように、子供たちが自由に行き来する、家と庭の中間ゾーン。
天気のいい日にはご主人がPCを持ち出し、アウトドアオフィスとしても活躍しています。

その奥には、家庭菜園も完成。「これまで、植物を育てるなんて一切したことがなかったのに、この家に暮らし始めてから、俄然興味が出てきて。子供たちも一緒になって、野菜作りに励んでいます」(Sさん)

トマトにレタス、どんどん育っています

そしてS家の大変化といえば、新しいファミリーを迎えたこと。ビアデットコリーのラムくんは、まだやってきて9カ月ですが、もしかしたら一番、この家の快適さを知っているかも……。

サラリとした床は、お昼寝心地も最高です

「他にも、この家について話そうと思えば、キリがないほど話せるのですが!」と奥さま。ご主人と一緒に、終始ニコニコしながら話をしてくれたその姿からは、「諦めなくて、本当によかった!」の満足感が溢れ出ていました。

取材・文/鹿田吏子