施工事例Case

Outline Data
- 建設地
- 福岡市南区
- 工事期間
- 4ヵ月
- 施工面積
- 108m2
- 施工時期
- 2016年9月竣工
土地を見るとき、どうしても四角い方が安心感がありますが、柏原の家は、矢印型の変形地でありながら周囲の抜けのある敷地に、Huset初のデンマークレンガの外壁と、小屋裏部屋をぜいたくに利用する三角大屋根の二階建てとして計画しています。1階に廊下はなく、LDK+寝室+水回り、2階は寝室2つ+ホールという構成です。
三角形の勾配を活かしたリビングの天井は高さ方向の広がりを、幅30cmのダグラスファーのフローリングは水平方向への伸びやかさを演出しています。ダイニングにあるSTORKE社の大きな木製窓は、ふと腰かけたり、窓辺のディスプレイを楽しんだりしやすい高さに設定し、自然と人や物が集うLDKの中心的存在です。


10年目に差し掛かった2026年、「柏原の家」の今を撮影していただくことになりました。
落書きを消した壁。キズが増えた床。一品ずつ増えていった照明や雑貨。
何度も配置を変えながら暮らしに馴染んでいった家具。ライフステージに合わせて使い方が変わっていった部屋。
住まいは時間を重ねることで、少しずつその家族らしい表情をまとっていきます。
暮らしながら見つかる美しい時間や、自分らしい使い方との出会いも、その積み重ねの中にありました。
さらに、10年暮らして改めて実感するのは、家そのものの性能が日々の快適さを支えてくれていることです。
ダブル断熱で魔法瓶のように包まれた住まいは、冬の朝晩も冷え込みが少なく、心地よく目覚め、一日を終えることができます。
季節ごとの布団の衣替えもほとんど必要なく、一年を通して穏やかで快適な室内環境が、何気ない毎日の暮らしを支え続けています。
レンガやダグラスファー、木製サッシ、家具といったデンマークの上質な素材も、この10年で少しずつ表情を変え、暮らしの記憶を受け止めながら味わいを深めています。
家は完成して終わりではなく、住む人とともに育っていくもの。
素材は美しく歳を重ね、暮らし方は家族とともに変化し、変わらない性能は毎日の快適さを支え続ける。
柏原の家は、10年という時間が、その価値をより豊かにしてくれる住まいになっています。




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