愛宕リノベ

もとは建築家による設計の、そのままでも十分に魅力的な建物でした。

しかしプランが独特なので、構造まで建物の計画ががっちり固められており、安易な間取り変更が難しい家でもありました。そこで過去の図面を読み解き、解体しながら現場で状況を確認し、2階にあったメイン空間を1階に集約し、これまであまり見ることのできなかった、庭を望むプランへを立てました。

既存の窓を取り払い、開口部を増やして内外の一体感を出し、オーダーキッチンを核とした、緑豊かなダイニングキッチンを構成しました。またキッチンの一部にある吹抜けは、ライフスタイルの変化に合わせて上下階の空気感をつなぐ役割を終えてもらい、趣味の時間へと誘うスイッチング空間へと変化させました。

カラーはグレーをベースに、アクセントにブラックとオーク（木）を組み合わせ、クールベースながらも、木のソフトさで逆に引き締めています。

柔軟かつ大胆なプランは、動きや使い方を少し変えて新しさを受け入れつつ、機能的に、美しく仕上げました。