施工事例Case
高取マンションリノベ
福岡市・中古マンションリノベーション
- After1. 既存の躯体を生かした回遊性のあるLDK
- After2. キッチンは、床上げを最小限に抑えるよう既存の位置に近いところでL型の対面式に。
- After3. どこにいても、家族の気配を感じることができる、ゆるやかなつながりのあるLDK。
- After6. 室内に置かなければならなかった給湯器は、そのデメリットを逆手にとって丸い壁の中にしまい、玄関ホールのアクセントに。
- Before1. 門型の壁は撤去することができない構造躯体。
- Before2. キッチン横にあるドアは、玄関とこの空間をつなぐ唯一の開口部。
Concept
昔からなじみのある地域での家探しを経て、ご夫婦が見つけられたマンションでした。
しかしそれは、壁式RC造、躯体の壁が専有部分全体を大きく3分割しており、間取りの大きな変更は難しい状況でした。また、その中で水回りの配置を変更し、防音等級を満たしながらフロアはお好みの無垢材を使用するというご要望を満たすため、苦渋の選択で、少しだけ天井の高さを低くしなければなりませんでした。
そんな厳しい条件下で、ご夫婦がご決断されたのは、大きな1LDKというプラン。
どうしても撤去できない壁は、LDKの回遊性へと発想を転換し、高さを変えることができない開口部はRをとって柔らかい印象のさりげないアクセントに、アイランドにする代わりにL型に配したキッチンは、大きな作業スペースを確保しました。マンションの規約上、部屋の中心から移動することができなかった室内置きの給湯器は、丸い壁の中に格納し、玄関ホールのアクセントとしました。
海外での生活経験があったお施主様ならでは、前向きなアレンジにチャレンジし続けた末、新しく得られた空間は、不利な条件があった記憶を一掃してくれるほどに、おもしろみのある家へと変身を遂げました。
Outline Data
- 建設地
- 福岡市早良区高取
- 工事期間
- 1.5ヵ月
- 施工面積
- 82.0m2
- 施工時期
- 2013年7月竣工